美術や骨董、“芸術文化”の世界に“
目利き”と呼ばれる達人が存在するように、“イベント文化”の世界も“
鼻が利く”と称されるプロが存在する。
今年の愛知県2月定例議会の「議案質疑」において、“国際的なスポーツイベントを活用した地域振興”について本会議で質問をした。ちなみに、本件で愛知県が計上する今年度予算は“一ヶ月あたり20万円程度”。
ビジネスマン時代に愛知万博誘致活動や国連機関など国際会議誘致、国際的スポーツ大会の誘致開催構想などに携わってきた民間企業人の感覚からすると、毎月およそ20万円の予算で愛知県がどんなゴールを目指すのか、そのイメージはまだ見えてこない。“イベント”を行政自治体が主導して地域振興につなげようとする試みは、ようやく緒に就いたところなのかもしれない。
中日ドラゴンズ、
名古屋グランパス、
名古屋オーシャンズ、フィギアスケート、ハンマー投げ、レスリング、メジャーリーグ(イチロー)、Women'sマラソン、わが街名古屋圏域は“スポーツコンテンツ”に事欠かない。昨今、新たに「
NGU名古屋FCレディース」が日本女子サッカーリーグに参戦、なでしこリーグを目指して始動している。行政にも議会にもこうした優良コンテンツを活かせる“
勘どころ”のわかる、“
目利き”と“
鼻利き”の育成が急がれる。
(写真は、なでしこリーグを目指す「
NGU名古屋FCレディース」の菅野監督、小川キャプテン、市原副キャプテン他サポーターの皆さん)