「
8020運動?」
聞きなれないこの言葉を知ったのは、いまから15年以上も前のこと。
子どもの頃からお世話になっている北名古屋市の歯科医院の待合室にポスターが貼ってあった。
昨年末からプロジェクトチームに加わっていた自民党愛知県議会議員有志による“
議員立法 ”「がん対策推進条例」が現在開かれている9月定例愛知県議会にようやく提出され陽の目を見る。そして、現在さらに次のプロジェクトチームに加わり“議員立法第2弾”「歯科口腔保険推進に関する政策条例」をすすめている。そのキーワードが“
ハチマルニイマル ”なのだ。

歯科医療の可能性は、時代とともに変化と進化を続けている。
特に、今年初めに視察に訪れた児童相談所で聞いて驚いたのは、「歯の検診で虐待(ネグレクト)を発見するきっかけになる。」との保護司の方のはなしだった。また、かつて名古屋空港(当時)でおきた‘中華航空機墜落事故’では、歯型による身元確認が歯科医師の献身的な活躍により行われたと僕の主治医から聞いたことがある。事実、先述の北名古屋市の歯科医院には事故の際の「感謝状」が掲げられている。
「8020(ハチマルニイマル)運動」が始まったのは、なんと愛知県。1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進し「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動で、20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われている。近年の超高齢化社会では、9020運動や10020運動に進化するのかも?