ベルリンで初上演、ニューヨーク、シンガポールでも大成功を収め、ようやく来日。先週末、ドイツ人パフォーマーによる“パフォーミングアーツ”『
ヘブンリー・ベントー』の東京公演千秋楽を観劇する機会を得た。コンピューターグラフィックスを駆使した「映像」×「演劇」×「ダンス」による70分。最新のテクノロジーによる“洗練されたアートの世界”。しかし、ラストシーンが近づくほどに、心がジ~ンと熱くなる。

それもそのはず、『ヘブンリー・ベントー』は日本人の物語。
SONYを創り上げた
井深大、
盛田昭夫両氏の生き様を描いたもの。夢に向かって何度でもチャレンジを続ける逞しさと弱さ、強さと優しさ、そして何よりも“
生ききる ”ことの大切さが描かれていた。

ラストシーンは、両氏が社員たちと一緒にランチ。“
日の丸ベントー ”を食べるシーンで終わる。光栄にも、僕はエキストラで“SONY社員”としてステージに加わらせていただいた。(一度は盛田SONYに入社してみたいと思っていただけに感激だ!)ちなみにセリフはひと言「いただきま~す!」(笑)。

日本公演を仕掛けたのは新進気鋭、岡田直子エグゼクティブ・プロデューサー。(岡田さんは、盛田昭夫SONYファウンダーの生きざまを間近で見続けてきた、実娘でもある。)盛田家は、愛知県知多市の名門。愛知県にゆかりのある偉人の物語を最新技術で“パフォーミングアーツ”として仕上げた『
Heavenly Bento』。こうした世界が評価するニッポンのコンテンツをぜひ2013年の
あいちトリエンナーレにも誘致したいと思う。