昨日6月26日、「社会保障と税の一体改革関連法案」が衆議院で可決された。その時、僕は、愛知県議会議事堂2階にある自民党愛知県議団執務室で、同僚議員らとテレビ中継を見つめていた。

テレビ中継を見つめながら、数日前、前職時代からの気の合う友人たちとの会食の際に話した“リーダーシップについて”の会話を思い出していた。

「良いマネージャーとは？」

「それは、“決められたこと”を、正しく行う人。」

「じゃあ、良いリーダーは？」

「それは、“正しいこと”を、行う人。」

「マネージメントをする人と、リーダーシップをとる人とでは、それぞれの役割が違う。」

「リーダーはフォロワーに、“わかるように、わかる言葉で、わかりやすく”説明しなければならない責任がある。」

残念ながら、現政権は、自分たちで“決めたこと（マニフェスト）”さえも正しく実行できなかった。最早、民主党は国民にとって“良いマネージャー”でもなければ、もちろん“良いリーダー”でもない。

しかし、そもそも、この国にとって、行うべき“正しいこと”って何だろう？

リーダーに‘Vision　’が無ければ、それも見えてくるはずもないが、次のリーダーたりえる人材は、今は未だ、民間企業に勤めているかもしれないし、公務員かもしれない、自営業経営者かもしれない、学生かもしれないし、地方議員かもしれない、いずれにしても、それは現在国会議事堂の中にいる人でなければならない理由はない。

“選ぶ側の責任”と“選ばれる側の責任”、ふたつの責任を、次世代に対して担っているのだということを忘れてはいけない。“無責任な人気投票”と『総選挙』は違うのだ。