
航空自衛隊小牧基地にてC130に搭乗させていただいた。“ハンモック”のようなシートには最大人員92名、積載総量は20トン。イラクなどへの国際支援活動の他、昨年の3月11日以来、東日本震災被災地へも食料などの支援物資を輸送している。

およそ30分程度の上空からの視察だったが、その“揺れ具合”は相当なもの。多くの自衛隊員が、家族を残して、この劣悪な状態で10時間以上も飛行移動し“命を懸けて”国内外で助けを求める人々の救援支援任務にあたる。その自衛隊は防衛省の指揮下にあり、そしてその最高責任者が防衛大臣、最高司令官が内閣総理大臣である。

機内には小さな丸窓が数ヵ所だけある。どんな想いでこの窓から見える日本を見つめていたのかと任地へ赴く自衛隊員の心を想う時、現在わが国の国防をつかさどる与党国会議員のその資質に疑問符がつくことが残念でならない。