3月11日のあの悲劇から7ヶ月。
今月中旬、岩手県大船渡市赤崎町字大立から一枚のはがきが届いた。
震災から一ヶ月半後の今年5月、愛知県議会議員になって真っ先に向かった先は友人が被災した岩手県大船渡市。もちろん議員としてではなく個人ボランティアとして仲間数人と車に支援物資を積んで現地へ向かった。地元で出会った消防士・千葉善博さんからの紹介で被災したご自宅の清掃にお邪魔したご主人からのはがきだった。そのご主人は‘硯匠の岩手県の名工’で、月末(10月20日~10月25日まで)に岩手県物産展で名古屋(丸栄)へ来ることが出来るまでに復興しているという内容。あの時の惨状を思い出すほどに、まさか名古屋で再会できるとは思いもよらなかった。本当に本当に嬉しいはがき、自然に涙が出た。そして今週月曜日、岩手県大船渡市代々の名門硯匠・熊谷さんと半年ぶりに名古屋で再会。御家族は仮設住宅に移ったが、御本人は今尚、硯工房のある御自宅で暮らしている。人の縁の不思議と命の尊さをかみしめながらの夕食となった。
瑞泉硯房の硯は中国の国立博物館にも収蔵されている日本の名品。
夕食をとりながら大船渡の現状を伺ったが、復興への道のりはまだまだ遠いと言わざるを得ない。お互いに元気で再会することを約束して、熊谷さんと別れた。縁は紡ぐもの、縁は巡るもの。