大規模な合併を経て、いま愛知県内で最も大きな街は豊田市である。
面積で実に、県内のおよそ5分の1が豊田市なのだ。
“世界のトヨタ”の街として、人口40万人を超え様々なチャレンジを続ける豊田市では、新エネルギーの効率的な利用による、より快適な暮らしについて実証実験を行っている。これは経済産業省による‘次世代エネルギー・社会システム実証事業(2010~2014年度の5年間)’として行われているもので、産学官民が協力してエネルギーマネジメントシステムの実験的モデル住宅“スマートハウス”を完成させ、システムの試験運用を始めている。

「環境モデル都市」を目指す取り組みは、国内外に向けて“新しい都市像”を提案する取り組みでもある。

豊田市役所の駐車場には太陽光発電システムによるプラグインハイブリッド車(PHV)が職員移動用にカーシェアリングされている。

“スマートホーム”は太陽光発電などによる「
創エネ」、LEDなどによる「
省エネ」、家庭用蓄電池による「
蓄エネ」。震災時などにおけるエネルギー自給にも対応できることを目指している。国内では最も先進的な取り組みといえる、まさに“
エネルギーの地産地消”モデルである。