政治(家)とは職業なのだろうか?
ふつう、一般的にはこんな疑問を持つことはないだろう。
しかし、政治の家に生まれ育った僕にとっては、至極当然の“
?”である。
2年前の僕は、ハローワーク(職業安定所)に通っていた。衆議院選挙に立候補するために務めていた電通を辞め、ある日突然収入がゼロになった。家族もいる、家のローンもある、でも収入は無い、となればハローワークへ行ってとりあえず食い繋ぐしかない。
ハローワークへ行くと、まずはじめに面談し登録をするのだが、その際に「どんな仕事に就きたいんですか?」と聞かれる。「国会議員を目指しています。」と答えると、「はぁ?ちょっ、ちょっと待ってください。」といいながら窓口の担当者がオフィスの奥から分厚いファイルを取りだした。「えっ~と、国会議員、国会議員、と。」様々な職業名が書かれている一覧表の中に、「あっ、ありました。国会議員ですね。」よくみるとその下には‘都道府県議会議員’‘市町村会議員’と書かれていた。そう、政治家は職業なのだ。それは我が国が“職業”として認めている。
河村たかし名古屋市長は、“職業政治家”と否定する。“政治はボランティアでやるものだ。”とも言う。しかし寺西むつみは、“政治は職業であり、且つ
究極のボランティアである。”と考える。