風の道、
水の道、
緑の回廊・・・、最近良く耳にする都市での暮らしに必要な自然との共生の為の街づくりのキーワードなのだそうだ。上の写真は、国連環境計画(UNEP)本部での国際会議に出席するためにケニア(マサイ・マラ地区)を訪れた際に撮った一枚。広く深い空、サバンナを吹き抜ける乾いた風、生命を支える一滴の水、生きるという事はキーワードや理屈じゃないと思い知った場所である。昨年来、今年もケニアは干ばつで、マサイ族にとって自分たちの命の次に大切な‘牛’(マサイ族は放牧して暮らしている)が次々と死んで行っているそうだ。サバンナでのくらしには電気も水道も何もない、しかし都市のくらしでは感じることが出来なくなってしまった大切な何かがある。ちなみマサイとはスワヒリ語で『
旅する人』を意味する。
雲流れる水のごとし、人生は旅のごとし。