ようやく生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開幕した。
だいたい、国際会議(イベントもそうだが)は“
始まったら終わり”と言われる。つまり、始まるまでの準備期間が大切であり、その準備期間に怠りがなければ首尾良く行くという意味だ。今回のCOP10、直前の準備会議までもめにもめている。途上国と先進国の利害が大きく食い違っているのである。
“愛知万博”のような祝祭イベントと勘違いしていてはいけない。
世界が直面しているグローバル・イシュー、種、食、生命科学などさまざまな視点から数千人の専門家や各国代表たちが議論し駆け引きする場がこの国際会議の場である。お祭りではないのだ。
大騒ぎしてイベントに仕立て上げている事自体“
?”であるが、多くの市民の更なる環境意識の啓発につながると言う視点では“
良”とするべきであろう。COP10ビジネスを仕掛けている地方行政、企業関係者は、ぜひ“
ポストCOP10”を責任を持って創造し意識の継続を促してほしいものである。
僕は8年前に、南アフリカのヨハネスブルクで開催された
地球サミットに出席し、4年前にこのCOP10の誘致計画に携わった。個人的に地球環境問題に大きな関心を抱き、今尚、大学院生として環境学の研究を続けている。地元名古屋でのCOP10開催には感慨深いものがある。
菅政権が“またしても”日本の恥をさらさないよう祈るばかりである。