
井伊家ゆかりの
国宝彦根城を訪れる機会に恵まれた。琵琶湖湖畔にそびえる天守閣。かつてNHKの大河ドラマ「花の生涯」で一世を風靡した江戸時代末期の怪物、
大老井伊直弼の銅像がそこにある。開国派の急先鋒だった直弼は雪の桜田門に倒れ
46歳の生涯を閉じた。
今年、僕は大老井伊直弼と同じ46歳。これまでいったい何をやってきたのだろう。銅像の前で、しばらく自問自答。この先、無駄に生きては井伊直弼に申し訳ない、と勝手に思った。
老若男女を問わず、夢や理想を追いかけて生きている日本人が、
あまりにも少ないような気がする。