八幡山、明大前、桜上水、新宿、懐かしくも新しい景色の中を
準急電車で走り抜ける。先日、実に20年以上振りに京王線に乗った。大学日本一を目指してひたすらテニスに打ち込んだ大学体育会テニス部時代。当時は地獄のように思えた
八幡山合宿所生活を思い出していた。日本一厳しいと言われ恐れられていた日々の練習、まるで軍隊?のような不条理な上下関係、特に一年生の時は八畳一間に一年生十人が一年間暮らした。今では耳を疑うような話だが本当の話だ。何度辞めてしまおうと考えたことか。
40歳半ばをむかえた今、またもや悔しさと屈辱に耐えて明日に向かっているが、学生時代のあの頃のつらさに比べれば大したことないな、不思議とそう思えるのは、かつて試練を与えてくれた
八幡山生活のおかげだろうか。
ふるさとの“
山”
有り難きかな、
啄木の心境である。