欧米を中心として、世界的に名が知られている都市には必ずと言っていいほど
‘大きな森のような公園’と
‘美術館とコンサートホール’がある。(たとえばボストン、たとえばロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどなど)名立たる都市には、そこでの暮らしを彩る為の“
都市の演出装置”として芸術文化の空間が埋め込まれていると言える。
時間に追われて、ただただあくせくと働くだけではなく、時にはゆとりある時間を過ごす、歴史や文化に目を向けることによって、明日に向って心や身体をリフレッシュする時間と空間。

わが街名古屋にも誇るべき名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)や愛知県芸術文化センター(芸文)があるように。
自然に包まれ、自然と向き合う農村での暮らしの魅力とはまた異なる時間が都市にはある。
しかし一方で、芸術文化には資金が必要なこともまた事実。パトロネージ(支援)、ドネーション(寄付)と言われる言葉が必ずついて回る。
“支える人”の理解なくしては有り得ない。
小学校で金管バンド部に入っていた娘が、先月中学生になり、オーケストラ部に入りたいと言い出した。きっと
“のだめ”の影響もあるに違いない。しかし、父親としては支援しない訳にはいかない。勇気を振り絞って、生まれて初めて近所にある弦楽器屋さんへ娘と行った。
バイオリン、チェロ、ビオラ、コントラバスなどズラリと並ぶ楽器たち。
ついつい価格表に目が行く・・・(ぎょえっ!?) 一旦退却~。
‘豊かな時間’も大変である。“時は金なり”とはこのことか?