人間は忘れる生きものだ。
その“忘れるスピード”を
‘忘却率’としてあらわす事が出来るらしい。
1時間前に教えてもらった事を半分忘れてしまったら、その忘却率は50%、
みたいな感じである。
先週末、たまたま栄界隈で乗ったタクシー。
「すみませ~ん、笹島の交差点へ向ってください。」と僕。
「あれっ、ポスターの人だよね?」とルームミラー越しに運転手さん。
「はぁ?」(ポスターの人??)
「中村区なんですよ、私。森末三丁目なんです。」
「はぁ。」(まさか、僕のポスターは8ヶ月以上も前に全部外したはず。)
「いやぁ、どっかで見た顔だなぁと思ってね。寺西さんでしょ?」
「はい!」(すごい、どうして覚えていてくれるんだろう?!)
「入れましたよ、この前の選挙、寺西さんに。」と運転手さん。
選挙に限っては“忘却率”なんて全くあてにならない。
数字や時間に追われてばかりで、見失っているものがあるに違いない。
やっぱり
大切なものほど目には見えない。
初心忘れるべからず、ということか。
運転手さん、ありがとう。