|
この週末、ふたつの卒業式に出席した。
一校は‘娘の父親’として。 そしてもう一校は“来賓”としてご招待を受けた。 娘の父親として出席した小学校の卒業式。75名の卒業生・子どもたち、卒業証書を授与され、全員の前で将来の夢を発表するユニークな式。 「動物が好きだから獣医さんになりたい」「メジャーリーガーになりたい」「ロケットのエンジンを作るエンジニアになりたい」「魚が好きだから漁師になりたい」「医者になりたいから中学でもっと勉強する」「パティシエになりたい」「英語の勉強をもっとしたい」などなど、子どもたちの可能性は無限に広がっている。ちなみにうちの娘は「国連のユネスコに入って、次の世代に世界遺産を残して行きたい」らしい。 ![]() いじめや引きこもりなどさまざまな理由で学校へ行けなくなってしまった子どもたちの為の学校、KTC中央高等学院の卒業式。約2時間の式典、来賓としてステージ上に座っていた僕は、式典の最中、ずっと泣きっ放しだった。これほど感動した卒業式は生涯で初めてだった。喜びの涙で会場中が溢れていた。先生も、305名の卒業生も、そして参列されているご家族、子どもたちがかつて通っていた学校の担任の先生もいらっしゃるようだった。 答辞を述べた二人の卒業生、ひとりはいじめで学校を転々とした女の子。ひとりは国籍が原因で小・中学校といじめを受けてきた男の子。それぞれが“自分の言葉”で書いた答辞は、心の底に響いた。 卒業生たちの名前を一人ひとり呼び上げる時、先生方は、涙で声にならなかった。先生方のその姿から(よくぞここまで、立ち直ってくれた。)そんな思いが伝わってきた。 式典の最後に、卒業生たち全員が起立して会場後方を振り返り、深々と頭を下げた。会場後方にはご両親や保護者の方々が、目頭を押さえながら拍手を送っていた。心のこもった卒業式。自分自身が、如何に恵まれた境遇にあるのか、それは誰のお陰かということをあらためて思い知らされた。 “人は忘れ去る生き物”だ、しかし日々“感謝の気持ち”だけは忘れてはいけない。もっともっと、大人がしっかりしなければ。 すべての子どもたちの前途を祝福し、エールの拍手をおくりたい。 ![]()
by mutsumi_teranishi
| 2010-03-20 18:41
|
寺西むつみ 公式ブログ
カテゴリ
全体以前の記事
2019年 10月2019年 01月 2017年 06月 2016年 11月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 04月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 05月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| |||||||