先日、所属する大学院研究室の現地調査で岐阜県加子母(かしも)村を訪れた。2007年、中津川市に合併吸収された小さな村、加子母(かしも)。木曽檜で有名な人口約3,000人の小さな山あいの村、
檜の森とともに活きる加子母村が、なぜか今、注目されつつある。
電通勤務時代、偉そうに“地域ブランド”とか“地域のブランド力”といった言葉を使って企画書を書いたり、プレゼンテーションしていた。現地調査でわかったことは、特に加子母のような農山村における
“地域のブランド力”とは、その地域の特産品によるものではなく、そこに生きる
“ひとの想い”からにじみ出ているものなんだと痛感した。
加子母の中学生が書いた文章は
『森林を大切にしながら、自分は「加子母の木の根の一本になりたい」』と結ばれていた。そんなことを中学生が自分の言葉として文章に書き、あの中村勘三郎も襲名披露で加子母にある歌舞伎小屋をわざわざ訪れる。まさに加子母おそるべし!?
ちなみに、加子母の
トマトソフトクリームとトマトジュースはわざわざ行って食べる価値ありです。