先日、ある夕食会で、天文学の世界的権威福井康雄博士ご夫妻とご一緒させていただく機会があった。
福井博士は、今春、南米チリにある電波望遠鏡(なんてん2)で“超新星の最期”をとらえ、世界の天文学者の注目を浴びた方でもある。シロウトの僕にはよくわからないが、要するに、星にも寿命があって、最後には爆発してしまうのだということ、そして、その爆発というのは“ドッカーン”と四方八方に飛び散ると思われていたのだが、福井博士の発見による星の最期の爆発とは“針のように細く横に伸びていく”のだそうだ。
やっぱり凡人の僕にはイメージしきれないのだが、博士のお話を伺っていると、日々の悩みや怒りや悲しみを気にしていることが本当にちっぽけなことに思えてしまう。
宇宙は無限、人類のイマジネーションも無限、
でも、惑星も人も、その命には限りがある。
一日、一日、悔いのないようにベストを尽くそう。

有名グラフィックデザイナー小川 明生さんがデザインした南米チリにある「電波天文台NANTEN」のロゴマーク。実は、偶然にも、小川明生さんは僕のポスターやシンボルマークなどのデザインをして下さった、かけがえのない仲間のひとりなのです。
‘人の縁’とは、宇宙と同じくらい不思議なもの、なのかも知れません。