被災地では、人も足りていない、物資も足りていない。過日、僕自身が仲間と一緒に現地(岩手県大船渡市)へ入り、格闘の日々を送る地元消防士、NPOの方々と行動を共にして全身で被災地の現実を浴びた。
被災地では、人も足りていない、物資も足りていない。
にもかかわらず、国会議員たちの姿が見えてこないのはなぜだろう。どうやら、それぞれの選挙区で政治活動に励んでいる国会議員が多いようだ。事実、選挙中でもないのに地域の集まりに顔を出している国会議員がお見えになるから驚く。地域の会合が重要でないとは言わないが、この時期に、そこへ国会議員を呼ぶ側の有権者の認識が不足しているのか、呼ばれたからとのこのこと来る側の議員の資質に問題があるのか、いずれにしても
国家の一大事、国会議員の姿が地元選挙区の地域の会合でしか見られないことが一国民として残念で仕方がない。被災地が自分の選挙区であるか否かにかかわらず、国民の生命と財産を守るのが国会議員の役割だ。被災地では皆が心身共に疲弊し始めている、被災した現地で陣頭指揮を執る姿を見せてほしい。
政局に明け暮れ、自己保身を図る。
そんな“御手盛り政治”をやっている場合ではない。