5月5日(木)、子どもの日、午前5時。
先月初旬から準備していたとおり、東北大震災被災地への支援物資(かしわ餅600個、子ども用Tシャツ200枚)を車に詰め込み、名古屋を出発した。同行してくれた仲間は池田祐樹さん、上田てつおさん、サラリーマン時代の後輩倉橋良幸君、そして僕、男4人。
“かしわ餅”は、豊田市で学校給食の会社「キングパン」を営む倉橋君が徹夜で準備してくれた。“Tシャツ”は僕が外部顧問を務めている国連環境計画(UNEP)広報部青少年プログラムから託されたもの。
今回の支援活動を現地で受け入れてくれたのは、10年前に僕自身が設立に参加したNPO(Global Sports Alliance:三浦雄一郎理事長、岡田直子副理事長)と大船渡サポートネットワーク。ご実家が津波の被害を受け全壊してしまった僕の恩人でもある鵜浦真紗子さん(元愛知万博プロデューサー)への支援の思いがきっかけとなり沢山の人の縁がかたちとなり実現した。
東名高速道路から東北自動車道に入ると、警視庁や自衛隊、消防の移送車両が隊列を組んで何十台も通り過ぎる。震災地で救援活動を続ける職員・隊員らとの交代人員ではないかと思われる。全員が防災服に身を包んでいる。3月11日、震災のあの日からほぼ1ヶ月半、メディアでは報道されていないこうした地道な救援活動が続いている。東北自動車道では地震により出来た亀裂を“大急処置”した痕跡がそこかしこにあり、制限速度が60キロとなっているところもある。目的地の大船渡市(リアスホール)に到着したのは5日午後5時、片道約12時間を要した。