毎年この季節になると、
娘は自分の欲しいプレゼントを手紙に書いてサンタクロースへ送ります。(一応、住所はフィンランドと書いている。)ある朝、食卓の上に置かれているその“手紙”を僕が通勤途中に郵便ポストに入れる(もちろん入れませんが)のが、わが家の毎年恒例の行事です。でも娘も今年は中学生、さすがにもうそろそろ“手紙”も終わりかな~。
わが子の成長は、うれしくもさみしいちょっと複雑な感覚です。
そして毎年、決まってこの時期思い出すのが1897年9月21日、ニューヨークに住む8歳の女の子ヴァージニア・オハンロンちゃんが「ニューヨーク・サン」という新聞社に宛てた“
Is there a Santa Claus? ”(サンタクロースはいるの?)という手紙のこと。
新聞は当然『
真実』を伝えなくてはなりません。その手紙を受け取ったサン紙のフランシス・チャーチ副編集委員は、社説で答えました。
“
Yes, Virginia, there is a Santa Claus. ”(そうだよ、ヴァージニア。サンタはいるんだよ。)というくだりで始まるその社説は、大きな話題となり、それ以来サン紙は会社を閉じるまでの50年近くにわたって毎年クリスマスの日には必ずその同じ社説を掲載したそうです。
『
この世で一番本当に大切なものは、子どもにも大人にも目には見えないものなんだよ。』とサン紙は教えてくれています。
今年も、もうすぐクリスマス。
心の中に、まだサンタクロースはいますか?