“
Voice of Voiceless”。
“
声なき声”という意味である。
いくら素晴らしいことを言っても、如何に価値ある言葉を発していても、その声はなかなか世の中には届かない。特に社会的弱者と呼ばれる人々の声はなおさらである。
先日のCOP10閣僚級会議開会式、菅総理のスピーチの前に『子どもCOP10』に出席した子どもたちの中から選ばれた世界の子どもの代表(4人)が、大人たちに“声”を発した。その様子は、地元中日新聞をはじめ多くのメディアに取り上げられた。子どもたちの声なき声は、白鳥センチュリホールに集まった190カ国を超える各国代表の“大人たち”の心に届いただろうか? UNEP広報部アドバイザーとして本会議場ステージ脇から祈るような気持ちで、代表に選ばれた4人の子どもたちを見守りながら、『子どもCOP10』に参加するために世界各国から集まった子どもたちの笑顔を思い浮かべていた。
このたった5分間の“
Children's Message”は、世界のどこまで届いただろうか?この次世代の子どもたちからの声が絶体絶命といわれた『名古屋議定書』を採択に結び付けたのだと信じたい。