鳩山首相の所信表明演説、新たな国づくりに向けて気合が入っていた。本会議場の熱気はテレビ画面からでも伝わってくる。しかしその一方で、何か妙な違和感と言うか異様な空気を、歓声を上げる民主党議員(その多くは新人議員)に感じた。
何か“イベント”の参加者として歓声を上げる自分達自身の姿に酔いしれているようなはしゃぎ様“本当に、この人たちが国会議員で大丈夫なのか?”という不安さえ感じた。
確かに、選挙にはある意味“最も完成されたイベント”と言える一面がある、しかし、その壮絶な戦いの先にある「政治」とは、歓声をあげて酔いしれるだけの単なるイベントではない。そもそもいま私たちの国、地域社会、家庭が直面している問題を考えれば、はしゃいでいる余裕など無い。
命掛けの覚悟で選挙を戦った一人として、未来に生きる子供たちの為にも、敗れはしたが、この国の行く末を心から按じている。