国連(本部:ニューヨーク)の機関のひとつに、地球環境問題に関する組織がある。それが『国連環境計画(本部:ナイロビ)』、通称‘ユネップ(UNEP)’と呼ばれる国連機関である。
ユネスコ(UNESCO)やユニセフ(UNICEF)は日本でもよく知られているが、ユネップ(UNEP)はここ数年、地球環境問題が取沙汰されるようになり、漸くメディアでも取り上げられようになってきた。
僕とUNEPとの付き合いは1997年以来10年余になるが、今尚、ナイロビ本部にある『アウトリーチブランチ青少年及びスポーツと地球環境ユニットの外部顧問』として微力ながらも力を尽くしている。
これまでにいくつもの「地球環境に関する国際会議」に出席した経験から言える事は、世界の環境学者や政治家や財界は今、必死になって
“目には見えないふたつの事”についての議論を繰り返しているとうことである。
目には見えないふたつのもの、
それは
“空気”(CO2)と
“いのち”(生物多様性)である。
大切なものほど目には見えない、というい事に世界はやっと気がついたのである。そして、そのふたつの事を解決する力が日本人の思想や理念、習慣の中にある。
キーワードは、“もったいない”と“いただきます”。
モノを大切にする思想、
『もったいない』。自然の恵みに感謝し生きるために他の様々な命をいただく、
『いただきます』。
どちらの言葉も私たちにとってはあたり前の言葉。
でも世界はまだそこに辿り着いていなかったのです。
日本人は世界よりも進んでいるのです。
きっともっと自信を持つべきなのです、ニッポンもニッポン人も。